アドリア海を面した港町・コトル。
東ヨーロッパ・モンテネグロの都市であり、古くから城塞都市として栄えてきた歴史ある町です。
山に沿って旧市街をぐるっと囲う印象的な城壁は、ヴェネツィア共和国によって建設されたもので、旧市街の建築にはヴェネツィアの強い影響が残されています。
コトルとは?
中世の古い町並みは1979年にユネスコ世界遺産に登録され、クルーズ観光の寄港地としても人気な場所となっています。
今回はそんなコトルを満喫するために必要な所要時間や、おすすめスポットを紹介していきます。
短い滞在時間でも充分楽しめる内容になっていますよ!
日本からのアクセスは?
日本からの直行便はない
現在、日本とモンテネグロを結ぶ直行便はなく、最低1回は乗り換えが必要です。
いくつか行き方がありますが、定番として2つの手段があります。
【アクセスその①】ボドゴリツァ空港(モンテネグロ)からバスでコトルへ
羽田空港を夜出発し、翌朝イスタンブールで乗り換え。
そしてイスタンブールから、モンテネグロの首都・ポドゴリツァに行き、そこでバスに乗り変えコトルへ行く方法です。
飛行機の所要時間は約17時間。バスの乗車時間は約2時間半です。
ポドゴリツァからコトルまで定期便が出ています。
【アクセスその②】隣国クロアチアからバスで国境越え
2つ目はバスで国境越えしてコトルに行く方法です。
羽田からイスタンブールまではその①と同じですが、その後飛行機でイスタンブールから隣国クロアチアのドブロブニクまで渡ります。
そしてドブロブニクからコトル行きのバスに乗り、コトルに到着。
コトル行きの定期便は1日5〜7便出ており、飛行機の所要時間は約16時間。
バスの乗車時間は約2時間半です。
ドブロブニクは「アドリア海の真珠」と呼ばれ、日本人にも人気の観光地。
ドブロブニク観光とコトル観光をセッでまわる人も多いため、こちらの方法のほうがメジャーでおすすめです。
またこの方法では国境を渡るのでパスポートを忘れずに持ちましょう!!
4時間あれば満喫できる?コトル観光の王道コースをご紹介!各スポットの所要時間も
ここからはコトルのおすすめスポットを紹介していきます。
歴史ある城壁をハイキング
所要時間:1時間半〜2時間
旧市街を敵の侵入から防ぐため、山に沿って作られた城塞が完成したのは16世紀頃。
旧市街から続く全長4.5kmにも及ぶ長い城壁で、頂上まで約1,350段もの階段があります。
旧市街内を山の方に進んでいくと城塞への入口があり、入場料のかかる登山道と無料の登山道との大きく2つがあります。
それぞれの登山道を説明していきます。
有料登山道(8ユーロ)
多くの観光客は登山道入口で8ユーロの入場料を払い、この有料登山道を利用します。
この登山道のメリットとしては
・道が整備されていてきれい
・子供やお年寄りでも比較的登りやすい
デメリットとしては
・入場料がかかる
・観光客がたくさんいて賑やか
といった点があります。
無料登山道
こちらは入場料のかからない登山道。
メリットとしては
・入場料がかからない
・険しい山登りを楽しみたい人には良い
・観光客が少ない
デメリットとしては
・整備されてなくて足場が悪い
・道が険しく、崖登りのように手をついて登らなければならない箇所がある
です。
ちなみに山の頂上付近で有料登山道と合流します。
下りは有料登山道を使ってもお金は取られませんので、上りは無料道、下りは有料道と組み合わせることも可能です。
旧市街の城壁から町を見下ろす
山道の中腹には見張り台のようなものや、教会もあります。
頂上から町を見下ろした景色は絶景です。
頂上にはたくさんの猫が。
人懐っこく、すり寄ってきます。
旧市街の見どころ
所要時間:2時間
ハイキングのあとは旧市街を紹介します。
聖ルカ教会
1195年にカトリック教会として建設されたものの、17世紀にセルビア正教会に変わった歴史を持つ珍しい教会です。
19世紀まではカトリックと正教の二つの祭壇が共存していたそうです。
聖トリプン大聖堂
コトルで代表的なローマカトリック教会です。
12世紀にロマネスク様式で建造されましたが、1667年と1979年に起きた地震で深刻な被害を受けました。
大聖堂は、その後修復されたものです。
シュクルダ川
シュクルダ川は旧市街の北門沿いを流れる小さな川です。
透明度が非常に高く、エメラルドグリーンにきらめくきれいな川と城壁の融合が美しいフォトスポットです。
旧市街のお土産屋さん
色とりどりのランプが美しいお土産さん。
カラフルなグラスや食器も置いてあります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
コトルの旧市街はそこまで大きくはないので2時間もあれば回れます。
とはいえ、レストランでゆっくり食事をしたり、お土産屋で買い物したりしたい場合は
半日ぐらいは欲しいところです。
日本からのアクセスは少々悪いですが、ドブロブニクなどヨーロッパ周辺には行きやすいので、観光地各地を組み合わせてみてはいかがでしょうか。